免疫とは? ~Part2~

免疫

Q . 自然免疫とは?

A . からだの中に細菌やウイルスなどの自分でないものが入ってくると、その侵入者=抗原に対してすぐに対抗する抗体(こうたい)〈自分を守るもの〉をつくり攻撃(こうげき)します。このようにからだが自然に反応する最初の免疫を「自然免疫」といいます。

Q . 獲得(かくとく)免疫とは?

A . 同じ種類の「抗原」が二度目に体内に侵入してくると、すでに記憶(きおく)されている免疫がすぐに反応します。これを「獲得免疫」といいます。これらの「自然免疫」と「獲得免疫」のはたらきをするのが、さまざまな免疫細胞です。免疫細胞は、体内を移動し、抗原を処理しながら、からだを健康な状態に保ってくれています。

Q : 免疫細胞(めんえきさいぼう)はどこから生まれるの?

A . 骨髄(こつずい)

骨髄では、好中球(こうちゅうきゅう)やマクロファージのほか、リンパ球〈B細胞とT細胞〉、NK細胞、形質(けいしつ)細胞などほぼすべての免疫に関わる細胞が生まれています。

A . 胸腺(きょうせん)

骨髄から移ってきたT細胞がさらに教育を受けて、たくましく育つ臓器です。胸腺は左右二つからなり、心臓の上にかぶさるように位置しています。思春期頃に最も大きく30〜40g程度に達し、成人後は1/2程度に小さくなるといわれています。T細胞がたくましく育つところ、それが胸腺といいましたが、じつはT細胞の95%ほどは、試験に脱落(だつらく)するきびしい選択(せんたく)の場所ともいわれています。